燃やすための紙幣「冥銭」

台湾では、「冥銭」という、冥界に行く際に使うお金を燃やし先祖や神々に祈りを捧げるという、日本では馴染みのない風習があります。

「冥銭」は先祖や神々に供えるお金のことです。

冥界に行く際に使うとされるため、「冥」という字がつけられてます。
冥銭は紙でできていて、通常は銀紙と呼ばれる銀箔を貼ったものが一般的です。金額は様々。

冥銭には、先祖や神々が必要とするものを表す絵柄が印刷されています。

例えば、家を持つことや金銭、食べ物などです。一般的に冥銭は祭壇に供えられ、その後 写真にある専用の桶を使って、燃やします。

この火は、冥界へと続く道を照らすためのものとされています。

台湾では祭りの際に、冥銭を供えることが一般的です。
また、災害や病気を防ぐためにも、冥銭を使って先祖や神々に祈りを捧げることが行われています。