リスティング広告予算の算出方法

リスティング広告とは、検索エンジンの検索結果に連動して表示される広告のこと。

目標CPA × 目標CV数 = 必要予算
目標CPA10,000円、目標CV数100件とした場合、必要予算は1,000,000円です。

1. 広告効果が不調な場合の「撤退ライン」
予算:300,000円
目標CPA:10,000円
目標CV数:30件

リスティング広告はいつでも配信停止が可能なため、あらかじめ「撤退ライン」を決めておき、それを超えてしまった場合、一度停止して戦略を練り直す。

2. 広告効果が好調な場合の「増額基準」
仮に想像以上にリスティング広告の効果が良かった場合、広告費の増額が可能なのか、可能な場合は、いくらまで増額できるのか、事前に確認しておく。

せっかく成果が発生しているのに、予算不足が原因で配信を伸ばしきれないのは、機会損失です。
いつ強力な競合が参入してくるかも分かりません。獲得ができるタイミングで配信を伸ばせるように、良い状態のことも想定して対応を明確しておく。

3.リスティング広告は予算設定が柔軟。初月から予算を確保しすぎないように注意する。
予算決めで最も避けるべきは、初月から予算を確保し過ぎないことです。

無謀な目標を立てて配信を開始し、思うような効果が出ず、社内的に「リスティング広告は効果が悪い」とマイナスイメージがついてしまい初月で掲載終了となってしまうケースも稀にあります。リスティング広告は配信データの分析と改善でコツコツ育てていく広告です。短期的な成果だけを求めず、2ヶ月目、3ヶ月目と効率を改善させていく中長期的な計画を描きながら進めていくための初月の予算を決定する。

リスティング広告は、一般的に20~30万円を初期予算として始める企業が多い。
月間30万円の場合、1日の広告予算は1万円の計算。
リスティング広告における一般的なCVR(コンバージョン率)相場は1~2%程度。

CVR 1%
サイトに誘導した100人のうち1人が成果転換する水準。

CVR 2%
サイトに100人誘導したら2人が成果転換する水準。

CPC(クリック単価)は、業界やキーワードにより差はあるものの、初めてプロモーションを実施する場合には、100円前後で入札して様子を見て調整していくのが現実的。

1日の広告予算が1万円の場合、CPC100円で配信ができれば、丸1日で集まるクリック数は100クリック。
CVRが1~2%に収束すると、100クリック発生すれば理論上少なくとも1件の成果は発生することになります。
1日1万円、月間で30万円の広告費でリスティング広告を開始するというのは、日々成果を発生させつつ運用が可能な現実的な予算。

「出稿を予定しているキーワード」と「上限クリック単価」を入力することで想定コストの見積もりが出せるツールを、GoogleやYahoo!が提供しているため、活用してみましょう。

想定コストとして算出されたものを予算と定めても良いですし、一先ず前述の100クリックが集まるために必要な1日の予算をクリック単価相場から逆算し、予算を導き出しても良いと思います。

最低でも、目標CPAよりも高い1日の予算設定する。

目標CPAに合わせられたらCV数は何件まで伸ばせそうか想定し、「目標CPA×目標CV数」で予算を確定する。